小さいときに父が教えてくれた金銭計画

貯金箱

まだ小学校の低学年のときに、父がよくある「10個のコインがあれば、一つは什分の一につかうんだよ」レッスンをしてくださった訳ですが、彼の場合少し違ったところがありました。1ドルを10で割ると10セントになります。この硬貨はDime(ダイム)と呼びますが、子供たちに10個のダイムをくれました。「1ドルの収入があった場合真っ先にどうしますか?」と、模範質問に対して、私と兄弟は「1つを什分の一として神様に返す」と模範解答をしました。

でも私の父はそこでレッスンは終わりません。「什分の一だけではなく、『念のために』(つまり何かがあったときのため)にも貯金する必要もあるし、自分の人生の次の「ビッグイベント」(子供にとっては「伝道に出る」ということになるのですが)のためにも貯金しなければならないということを教えてくれました。

やり方として、3つの貯金箱を作らされました。一つは什分の一用、もう一つは「長期貯金用」、そしてもう一つは「伝道資金用」ということでした。どちらも便で、蓋のところに穴をあけ、コインを入れることができるようにしましたが、「長期貯金用」と「伝道資金用」の蓋は、開けられないように厳重にテープを巻くように教えられました。それはお金を取り出す気にならないようにということでした。

そして父は、何かのおりにお金をくれたときに、必ず10%ずつがその3つに入れられるように、小銭まで用意してくれました。私たちは「収入の70%で生活する」ことを覚えました。

そしてビンがいっぱいになると、ちょっとした「イベント」を持ち、お金を取り出し、たまったお金を数えるという楽しみのあるものにして下さいました。そして、そこで父はコインの代わりに場所をとらない札を用意してくれました。そういう繰り返しをしました。

そして少し大きくなったら、そのお金を持って銀行に行きました。伝道資金用の口座、貯金用の口座を作りました。こどもなりに、お金を銀行においてしまうという少し寂しい思いもあったが、印刷の匂いがする通帳が持てたことのうれしさも思い出します。